ドローンで上空から管理地の状況を確認します。
森をつくる、伐り出す
山林事業
造林事業
森林の有する公益的機能を発揮、保持するために植林や保育、伐採からの再造林事業を行っています。主として国立研究開発法人森林研究・整備機構森林整備センターと分収造林契約を結び、造林者として森をつくり続けています。分収造林とは、造林地所有者、造林者、造林費負担者が共同経営によって造林し、将来伐採の際の収入を契約に定めた割合で収益を分け合う仕組みです。
調査
施業計画作成
空撮写真や踏査で得られた情報を基に計画を組みます。
ドローン運搬
作業前にドローンによる資材運搬を行います。
獣害ネット設置
シカ等の食害から守るため、ネットを張ります。
植付
1本1本丁寧に植え付けます。
下刈、除伐
保育樹種以外の草や木を刈り、成長を促進し、他の草木との競争から守ります。
枝打
木の生長を促進するために行います。節の無い良質材をつくる事を目的とします。
間伐
健全な森をつくるため、不良木等の間伐作業を行います。間引いた木は燃料用チップなどに加工して有効活用します。
成長した森林
素材生産事業
収穫できる大きさに育った立木を伐採、搬出し木材市場等に販売する事業です。伐採された立木は、住宅やビルなどの建材、家具や玩具などの木工品に生まれ変わり、私たちの生活に欠かせないものになっています。日本の木材自給率が40%と低位で推移し、60%を外材に依存している昨今、当社はスギ素材生産量日本一の宮崎の地をメインに、国産材の供給に貢献しています。
生育状況及び山林評価のための森林調査
素材生産事業では、山林の生育状況の確認や山林評価のための森林調査も実施します。樹高、太さ、立木の曲がり具合等詳しく調査し、買取価格を評価します。社内研修を行い、スキルアップに努めています。また、近年ではドローンによる山林調査も実施し、省力化に取り組んでいます。
伐採、搬出作業
伐採作業 ①
立っている木を根元から伐倒します。
伐採作業 ②
高性能林業機械で重機による伐倒も行っています。
造材作業
プロセッサーを使用して枝条を払い、製材用に適当な長さに切り揃えます。
保管
丸太を一時保管場所へ積み上げ保管します。
搬出
木材市場等へ運搬します。
苗木生産事業
日本は現在、戦後の拡大造林時に植林された苗木が大きく育ち、その多くが伐採適齢期を迎えています。立木の伐採活用が進む中で、伐採跡地に再度植林するための苗木の供給力不足が表面化してきました。また、再度植林する苗木には花粉症対策への対応も求められています。当社では2017年から苗木生産を開始し、2023年には20万本生産の大規模施設を操業開始、花粉症対策苗木の生産整備に取り組んでいます。
採穂
山林で生育中の若齢木(7~12年生程度)の枝条を切り取り、採穂します。
挿付
発根剤に漬けた後、挿付けます。当社では挿し木でのコンテナ苗を生産しています。
育苗
潅水管理、日照管理をし、適宜施肥します。
成長確認
根の張り具合等確認し、約1年かけて育苗します。
出荷
山林での植林のタイミングに合わせて、生長した苗木を出荷します。
整備
採穂は若齢木からに限定されるため、採穂園の整備も進めています。